事業紹介

房州ひじき


産地名

千葉県鴨川市

視察日

2012年4月10日

房州ひじき

この岩場で収穫されます。
この岩場で収穫されます。
千葉県鴨川市(房総半島)に房州ひじきの産地視察に行ってきました! 房総半島は天然のひじきの宝庫です。ここで採れるひじきは「房州ひじき」「房総ひじき」の名で知られています。太平洋の荒波にもまれて太く肉厚に育つため、ふっくらとやわらかく煮上がるのが特長です。また、茎部の長ひじきと芽部の芽ひじきがミックスされているので、独自の歯ごたえが楽しめます。 ひじきの収穫は、2月下旬~4月下旬の大潮の時期のみに行われます。 潮がひいて岩場に現れたひじきを鎌で刈り取ります。
 
 

炊き上がりました!
炊き上がりました!
収穫されたひじきは、炊きあげて乾燥させてから出荷されます。 今回訪問した工場では、ひじきを昔ながらの「生煮釜炊き製法」という製法で4~5時間ほどかけて炊きあげています。「生煮釜炊き製法」とは、海から刈り取ったばかりの生ひじきを新鮮なうちにそのまま釜で炊きあげる昔ながらの製法です。また、ひじきに含まれている海水で炊きあげるので、磯の香りがしっかりとひじきに残ります。最近では、真水を使って炊く加工業者も増えていますが、こちらでは磯の風味を大事にするために、昔ながらの製法を受け継いでいます。食べると、その違いがはっきりわかる程です。
 
 

蒸らし中です。
蒸らし中です。
ひじきが炊きあがりました!磯のよい香りが辺り一面に広がります。一つの釜で一度に2.5tのひじきを炊く事ができます。 炊いた後は、かごに移しかえて4時間程蒸らします。かごに移し替えるだけで大変な重労働です。 蒸し終わったばかりのひじきを食べさせてもらいました。磯の香りがしっかりと感じられ、とても美味しかったです!
 
 

ひじきをほぐしています。
ひじきをほぐしています。
乾燥は、4時間程かけて行われます。途中、ひじきが絡まってしまうので、3回ほど火を止めてしっかりと人の手でほぐしていきます。大変な作業ですが、均一に乾燥させるために欠かせない作業です。乾燥後のひじきの重量は、乾燥前の約10分の1程の250kg~300kgほどになります。こちらの工場では、1日に2.5t(乾燥後)ほどのひじきが作られます。 ひじきは煮物にして食べる事が多いですが、白和えや、ひじきご飯にして食べるのもお勧めです。鴨川のお寿司屋では、軍艦寿司でひじきというメニューもあります。房総半島で採れたふっくら肉厚なひじき、是非色々な食べ方で味わってみて下さい!